電車の中で迷惑になってませんか?ジェントルマンに思われるための電車内での過ごし方

電車移動。そう、それはバンドマンにとっては、世間の中での自分たちの肩身の狭さを痛感する瞬間の1つです。
荷物は多いし、タバコくせぇし、イヤホンしてるし、髪の毛変だし、ピアスしてるし、ずっとスマホいじってるし。
あと何よりもバンドマンだし。
だから周りにすげぇ迷惑がられる。特におじさんに。
さてさて、今回はバンドマンなら知っておきたい、できるだけウザがられずに、何ならむしろ良い人なんじゃないかと思わせるような電車移動時の立ち振る舞いについてお話ししたいと思います。

とにかく大変!その気持ちはよく分かるよ!
電車ってほんと大変ですよね、特にギタリストとドラマーは。ギタリストはでかいエフェクターボードとギターがあるし、ドラマーなんてスネアとペダル、シンバル類まで運ぶとなるともはや3人分くらいのスペースを取ってしまいますよね。
特にライブ後に打ち上げなんかがあると大抵終電までいるじゃないですか?
もう終電なんて最悪ですよ。人多すぎだし、酔っ払いのおっちゃんが何十万とするギターに寄っかかってくるし、普通に乗ろうとしたら「お前こんなの邪魔だろ!ちゃんとしろよ!」なんて言われるし・・・・ちゃんとしろって何やねん・・・ギターケースは背負うためにあるんやからちゃんと背負ってる俺はちゃんとしてるんじゃないのか???と思いながら泣く泣くタクシーで帰ったこともありました。
そんな数々の満員電車の修羅場をくぐり抜けてきた僕が、できるだけ穏便に電車移動をする方法をご紹介します。

基本中の基本!楽器は身体の前に置こう!
もうこれは基本的なことですが、電車に乗るときはギターやベースを背負ったままにせず、身体の前に置きましょう。特にベースは、ケースも長いので気を抜くとヘッドの部分が後ろの人の顔に当たることがあります。
あれ、ベーシストは気づいてないかもしれないけど、ヘッドがコツンコツンと顔に当たってるおばちゃんとかを見ると、思わず笑っちゃいそうになります…
なんていうか、その、バンドマンがイヤホンしながらスマホいじってて、後ろにいるおばちゃんにベースがめっちゃぶつかってるんだけどただ梅干しみたいな顔をして迷惑そうな雰囲気を出している光景が何とも言えず滑稽で……
こらこら!人に迷惑かけてんだぞ!何笑ってんだ!
確かに梅干しみたいな顔するおばちゃんはいるけども!!そんなことより、社会に迷惑を掛けてはいけないんだぞ!
何だって?「おれはどうせ社会から外れた人間だから社会のルールなんてしらねぇ」だと…?
馬鹿野郎!バンドマンだってな、音楽を通して誰かを癒したり、慰めたり、元気付けたりできるじゃねぇか!立派な社会の一員なんだよ!
というわけで、人様に迷惑を掛けないという最低限のルールは守りましょう。

本を読む
よく、ヤンキーなのにゴミの分別をしてるとギャップですげー良い奴に見えるみたいなのあるじゃないですか。
あれと同じで、バンドマンなのに電車の中でスマホをいじらずに本を読んでると、「あの人、見た目は少し派手だけど内面は真面目な人なんだろうな。」って思われること間違いなしです。
オススメは古典小説ですね。ゲーテとか、ドストエフスキーとか、夏目漱石とか、芥川龍之介とか。もう何ならアリストテレスとかキケロとか読んじゃってても面白いかも。
ビジネス書とか、プロのギタリストになる方法みたいな自己啓発本はうさんくささが増すのでやめときましょう。
できるだけ音楽と関係ないやつの方が、人間性の深さを見せつけられて良いですね。
「バンドマンなのに!」というギャップが欲しいんです。
良い感じの雰囲気出して荷物抱えながら電車で本を読んでいると、ベースがコツンコツン当たってた後ろのおばちゃんも
「何よ、こんな訳わからない荷物いっぱい持って、チャラバンドマンが!あぁ、やだ、タバコの匂いもキツイわ、何なのよこの子、今どきタバコなんて全然かっこよくないし、東京五輪までには禁煙の場所だらけになるんだからね!
もう〜さっきから何この長いケース、あたしのおでこに当たってるのよ、おでこにぃぃぃ〜!一言文句でも言おうかしら…あ、あれ…この子アリストテレス読んでる…?もしかして、結構真面目で良い子なんじゃ…?
ふっ、頑張りなさい、応援してるからね!」
となるわけです。

譜面を確認する
よくクラシックのプレイヤーで、電車の中でイヤホンしながら譜面を確認している方の姿を見かけます。あれ、なんかカッコよくないですか?赤鉛筆とか持ちながら譜面チェックしてるんですよ。赤鉛筆ってのがまた情緒があって良いんですよね〜 ボールペンでも良いんですが、やっぱ赤鉛筆だと趣きが5倍増しくらいになります。
つまるところ、バンドマンも電車の中で赤鉛筆持って譜面をチェックしてたら多分カッコ良いはずなのです。ギャップも含めてクラシックプレイヤーよりもさらにカッコ良い!(はず!)
実際に僕は昼下がりのすごく天気の良い日に、リハに向かう途中の電車で譜面チェックをしたことがあります。あのとき、チラッと周りを見たらみんなスマホの画面を見ていて誰もバンドマンが譜面チェックをしていることに魅力なんて微塵も感じていないようでしたね。(あたりめーだ)
だから、この方法は譜面を読む必要があるかもしくは、電車の中で自分に酔いたい方に実践したいただきたいですね。(僕は完全に後者)

すっげー謝る
これはもう力技です。とにかく腰を低く、とにかく相手に何かを言われる前に謝る。
もう電車に乗り込むときには、体よりも機材よりも「すみません」が先に車内に入るような勢いで謝りましょう。
もちろん車内に無事乗り込めたとしても、まだ油断してはいけません。まずは後ろにおばちゃんがいないか確認してください。いたらアリストテレスをおもむろに取り出し、すみませんと言いながら荷物を隅っこに寄せ、すごく申し訳なさそうに読書にふけるのです。いや、最悪モーションだけでも大丈夫、読んでるフリをしているだけでも十分です。
アリストテレスまじ意味分かんねぇー
と思いながら難しそうな顔をしていると、「あ、すごく考えながら読んでるんだな」と思われてむしろ評価が上がります。
そして電車が停車して、周りの乗客が乗り降りするたびに、「あ、すみません。」「申し訳ないです。」「あっす、あっす。」と謝っていればもう完璧でしょう。
もちろん自分が降りるときにも謝りながら出るのです。体よりも機材よりも「すみません」が車外に出るように心掛けてください。

まとめ
人に迷惑をかけないという基本的なマナーさえ守っていれば大丈夫ですが、バンドマンはとかく周囲の評価のスタートラインがマイナスから始まってるもんで、何かプラスアルファでやらんと中々プラマイゼロにはならんのです。
そのプラスアルファ部分が、アリストテレスを読んだり、譜面を確認したりなどの行動に当たるんですね。
バンドマンというのは社会の中では結構肩身が狭い生き物です。金もないくせに機材は買うし、タバコは吸うし酒は飲むしで、世間一般的にはイメージがあまりよくありません。でも、もちろんバンドマンの中にも品行方正な人もいます。
だからこそ、少しでもバンドマン全体のイメージを下げないように、このコラムを読んでる方だけでも電車移動の際にはマナーを守っていただけたらと思っている次第です。
毎度しょーもないコラムにお付き合いいただきありがとうございます。

(by 大岡シンイチロウ